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<年間70万人が受検>注目の“プレゼンティーズム”も測定できる!ストレスチェック「Co-Labo」の特長

(更新:

サンポナビ編集部

2015年より義務化されたストレスチェックですが、残念ながら有効活用できている企業は多くない現状があります。

 

株式会社ヒューマネージが開発した「Co-Labo」は、ストレスチェックを通じて働く人のプレゼンティーズムを測定し、職場の課題を発見、解決に導くシステムです。

 

Co-Laboについて、同社アセスメントソリューション事業部長の吉原さんにお話を伺いました。

 

“コーピング”と“プレゼンティーズム”が測定可能。70万人が受検するストレスチェック「Co-Labo」とは

 

ストレスチェック「Co-Labo」とは、どういったものなのでしょうか。

Co-Laboは、2002年、業界で初めて一次予防(事前予防)にフォーカスしたストレスチェックとしてリリースしました。

 

今では一次予防の重要性は広く知られていますが、リリース当時は働く人の「こころの健康」が注目され始めた頃で、二次予防、三次予防が重視されていました。

 

そのようななか、一次予防にも重点を置いたCo-Laboはかなり新しく、珍しかったと思います。

 

厚生労働省が公表している57項目のストレスチェックと、Co-Laboの大きな違いは、現在の状態、ストレスの原因だけでなく、人それぞれに異なるコーピング(ストレスの原因への対処方略(行動特性))を測定できる点です。

 

仕事の量が多い、時間に追われている、裁量権がない、役割があいまい…職場にはさまざまなストレッサー(ストレスの要因)があります。

 

ストレッサーが重なるとそのぶん心身に不調を感じることが増えると思われがちですが、ストレッサーがあっても健康な状態を保てる人もいれば、ストレッサーがそれほど多くなくても不調を抱える人もいるなど、個人差があります。

 

この差につながるのが、コーピングです。

 

コーピングは、ストレッサーによる問題を解決しようとする努力、対処方略を指します。

 

たとえば「問題解決に取り組む」「人に相談する」などの積極的なコーピングは、ストレッサーを軽減しストレス反応があらわれることを防ぎます。

 

他方、「問題を放置する」「我慢する」といった消極的なコーピングでは、ストレス反応があらわれ心身の不調につながることが多い。

 

Co-Laboでは、その人のコーピングと、コーピングの資源となる人付き合いのスキル等も確認することができ、受検者は自身のコーピングの傾向を知り、対処に役立てることができるのです。

 

「Co-Labo」では、昨今注目が高まっている“プレゼンティーズム”も把握することができると聞きました。

これまで、企業におけるメンタルヘルス支援は、主にアブセンティーズムといわれる「欠勤や休職など、心身の不調により出社できない状態」の従業員を対象として、予防と対策が講じられてきました。

 

しかし近年、プレゼンティーズム(出社しているにもかかわらず、心身の健康上の問題でパフォーマンスが落ちている状態)が注目を集めており、健康経営優良法人(ホワイト500)認定においても重要な指標となっています。

 

約3万人を対象とした大規模調査では、9割もの従業員がパフォーマンスの低下を実感していることが判明しています。

 

プレゼンティーズムをどのように把握し、効果的にアプローチしていくかが、これからの企業の生産性向上のカギといえます。

 

より多くの企業様の生産性向上に貢献するため、“プレゼンティーズム評価分析レポート”を、ストレスチェックCo-Laboに標準搭載しました。

 

“プレゼンティーズム評価分析レポート”では、組織の活性度(労働生産性)指数やプレゼンティーズム損失額を表示します。

 

メンタルヘルス支援施策は、効果がなかなか目に見えづらいといわれますが、プレゼンティーズム評価分析レポートによって、投資対効果の視点をもって、組織改善~その後のPDCAが可能となります。

 


“プレゼンティーズム評価分析レポートは、「第8回 日本HRチャレンジ大賞」奨励賞、日本の人事部「HRアワード2019」プロフェッショナル部門に入賞しました

 

Co-Laboの強み

 

ストレスチェック「Co-Labo」の強みを教えてください。

Co-Laboは全部で4つのバージョンがあり、ニーズに合わせてお選びいただけます。

 

それまで厚生労働省が公表している57項目を使われていた企業様は、結果の比較ができる「Co-Labo 57+」を選ばれることが多いです。

 

もちろんすべてストレスチェック義務化に完全対応しています。

 

《Co-Laboラインナップ》

 

簡易調査票*の内容はカバーしたい Co-Labo 57

(簡易調査票標準版)

簡易調査票をカバーしつつ人材育成にも使いたい Co-Labo 57+

(簡易調査票標準版+人材育成尺度**)

より深く・専門的な内容で組織の生産性を向上したい Co-Labo 78

(人材開発・組織開発対応版)

「健康いきいき職場」モデルに基づき職場環境要

因・アウトカムを測定したい

Co-Labo 80

(新職業性ストレス簡易調査票対応版)

* 職業性ストレス簡易調査票 **コーピング、ソーシャルスキル

 

また、前述の“プレゼンティーズム評価分析レポート”はCo-Laboに標準搭載されており、Co-Laboご利用企業様は無料でお使いいただけます。

 

もう一つ、セキュリティとサービスレベルは国際規格に準拠しています。

 

弊社は、プライバシーマーク(国内第1号認定)はもちろん、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO27001」、ITサービスマネジメントシステムの国際規格「ISO20000」、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」の認証を取得しています。

 

ストレスチェックは機微情報を扱いますから、こういった第三者規格の認証を持ち、保持し続けられている点をご評価いただくことも多いです。

 

ストレスチェックの結果は、どのような形でみることができますか。

こちらが受検結果のサンプルとなります(下図)。

 

受検して結果をみて終わり、あるいは高ストレス判定が出た場合のみ産業医との面談をおこなう、というフォローではなく、働く人が自身のストレスに気づくきっかけとそのコーピングについて、具体的なフィードバックコメントが表示されます。

 

 

集団分析レポートがわかりやすいというお声も多くいただきます。

 

グラフやコメントを用いたわかりやすいフィードバックに加え、“経営層向けの全社傾向レポート”や“職場へのフィードバック向け個別レポート”など、部署別、事業所別、さまざまな項目・登録情報で、システムからカンタンに出力できる点も喜んでいただくことが多いです。

 

実施後のフォローについては、どのようなものがありますか。

ストレスチェックの結果に応じて、オプションとして、カウンセリングやセルフケア・ラインケア等の研修もおこなっています。

 

また、2020年11月より、産業保健サービスを展開する株式会社エムステージと提携し、「MValue(エムバリュー)」も利用いただけるようになりました。

 

MValueではストレスチェック後の産業医面談などまで、一貫して対応することができます。

 

不安定・不確定な時代こそ、きめ細かいメンタルヘルス支援を

 

ストレスチェック「Co-Labo」のニーズの高まりについては、いかがでしょうか。

そうですね、やはりストレスチェック制度の開始から5年が経ち、ストレスチェックをもっと意義のあるものにしたいと考える企業様が増えてきたことで、“コーピング”や“プレゼンティーズム”といった、人材開発・組織開発につながる視点を持つCo-Laboのお引き合いをいただく機会が増えていると感じています。

 

コロナ禍におけるストレスチェックの重要性については、いかがでしょう。

2020年は新型コロナウイルスの世界的な流行があり、リモートワークの急増など、私たちの働き方も大きく変化しました。

 

社会情勢にも大きな影響があり、これまでとは違う不安定・不確定な日々が続くなか、休職や離職のリスクも高まっていると考えられます。

 

冒頭に申し上げた通り、Co-Laboは事前予防を重視したストレスチェックです。

 

こういったタイミングだからこそ、従業員のメンタルヘルス支援、職場の課題解決~生産性向上にCo-Laboを活用いただければと思っております。

 

ストレスチェック『Co-Labo』を含む総合健康支援サービス

 

この記事の著者

サンポナビ編集部

サンポナビ編集部

企業の産業保健を応援する『サンポナビ』編集部です。産業医サポートサービスを提供している株式会社エムステージが運営しています。 産業医をお探しの企業様、ストレスチェック後の高ストレス者面接でお困りの企業様は、ぜひお問い合わせボタンからご相談ください。

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