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再検査受けてる?健康経営マンガ:ねぎま産業(株)

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再検査受けてる?健康経営マンガ:ねぎま産業(株)

(更新:

とりのささみ

「かれこれ1年近く健康経営取り組んでるのに、健康になってる気がしないな…」

 

そう苦悩する会社があった。ーーその会社の名は、ねぎま産業株式会社。

 

健康経営を頑張りたい、だけどちょっとずれている。そんな働くトリたちの奮闘記。

 

今回のテーマは「定期健康診断」。

 

第11回 再検査受けてる?

 

 

今年もやってきました、健康診断

 

朝ごはん抜きでお腹が切ないし、血液検査の注射怖いしちょっと憂鬱なんだよな…。

 

そういえば、ペンギン上司が再検査の受診キャンペーンをするってポスターを作ってたけど、

 

「俺は大丈夫!」

 

とか言って、上司本人がいっつも再検査受けてないんだよね。

 

その割に、社員に対しては「再検査行ってこいよ」って自作のポスター見せながらしつこく言ってくる…

 

「フォアグラになるのはお前だよー!」

 

 

今日の人事労務キーワード:定期健康診断

 

定期健康診断って?

労働安全衛生法により、事業者は「常時使用する労働者」に対し1年以内ごとに1回、医師による健康診断を行わなければなりません

 

「常時使用する労働者」とは、「1年以上雇用している、またはする予定で、週の労働時間が正社員の4分の3以上」の労働者を指します。

 

そのため、条件を満たすパートやアルバイトの人も対象となります。

 

 

ふむふむ。正社員じゃなくても対象になるのか。

 

健康診断をした後やるべきこと

 

健康診断の実施後には、労働者数に関わらず

 

①本人への結果の通知

②「健康診断個人票」の作成と5年間の保存

③異常の所見があった労働者については医師からの意見聴取(3ヵ月以内)を行い、必要に応じて

④就業上の措置を実施することが法定義務として定められています。

 

また、常時50人以上の労働者を使用する事業所では、

 

⑤健康診断の実施結果をまとめた「定期健康診断結果報告書」を労働基準監督署に届出し、5年間保存しなければなりません。

 

この報告書には、産業医の押印が必要です。

 

ねぎま産業は従業員数が50羽を超えているので、①~⑤を行う必要がありますね。

 

(50羽未満でも場合によっては医師の意見聴取が必要なんだな…)

 

所見のある従業員への対応

 

会社としては、健診担当者が産業医の意見を聞き、結果に異常のあった従業員に対して再検査を受けるよう声掛けを行いましょう。

 

労働安全衛生法では、①二次健康診断の受診勧奨②産業医や保健師などによる保健指導が努力義務として定められています。

 

二次健康診断の受診勧奨
条件に該当する従業員に対し二次健康診断の受診と結果の提出を勧めます。

 

※二次健康診断

 

広義の再検査とは異なり、定期健康診断などの一次健康診断で脳・心臓疾患に関する項目すべてに異常がある労働者が、脳血管と心臓の状態を把握するために行う検査のこと。

 

【二次健康診断等給付】

 

「二次健康診断」と、食事や運動・生活指導を行う「特定保健指導」を無料で受けることができる制度です。詳しい内容については、厚生労働省「二次健康診断等給付の請求手続」をチェックしましょう。

 

産業医や保健師などによる保健指導
産業医・保健師がいる場合は、労働者の健康状況や社内の環境を把握しているため自社で保健指導を行うことが望ましいです。

 

産業医・保健師がいない場合は、域の産業保健センターで医師の保健指導を受けることができます。

 

 

こんな制度があったのか…

 

従業員が50名を超えると、様々な産業保健活動が義務化されます。株式会社エムステージでは企業の産業保健活動を網羅的にサポートできるよう、サービスを展開しています。

 

ぜひ一度お問い合わせください。

 

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